2023年6月5日、イタリア・ミラノにおいてレクサスの新型車種レクサスLBXが発表されました。
以前からレクサスの新たなラインアップとしてUXより一回り小さいコンパクトカーが登場することがウワサされていました。
そして、2023年の5月22日に突如として「LBX」と冠された新型車のディザーが公開され、多くの期待を集めつつ本日その発表日を迎えることに。
結果、新型RXオーナーでも羨む新型車のサプライズ発表となりました。日本での発売は今年2023年の秋以降!
新型LBXの車名は「Lexus Breakthrough X(cross)-over」を意味するそうで、これまでのレクサス車の延長線上にない、まったく新しいコンセプトを纏って登場。
「Premium Casual」をコンセプトに掲げ、UXより小さなボディながら小型車を感じさせない上質なクオリティを備えたコンパクトラグジュアリーSUVが誕生しました。
新型RXの発表はちょうど1年前。2022年の6月1日に発表され、同年11月に販売開始されたばかり。
筆者のRXも納車から3か月しか経っていません。
しかしながら、新型RXで不満だった部分が解消されている印象で、本気で乗り換えを考えてしまうほど。
RXオーナー目線でRXとの比較も交えながら新型のLBXを詳しく見ていくことにします。
RXオーナーが気になる「レクサスLBX」 注目ポイント
新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」
レクサス車に新たな「顔」が登場しました。その名はユニファイドスピンドル。
先に発表されたレクサス版のミニバン、新型LMにも共通するフロントフェイスがLBXへ採用されました。
新型RXオーナーとしては「スピンドルボディどこに行った?」と思わず突っ込みを入れたくなるニューフェースの登場です。
スピンドルボディ登場時には、賛否が分かれた(否定の方がやや多いような…)新しいレクサスの顔ですが、LBXのユニファイドスピンドルは否定的な意見をほとんど聞かないのは気のせいでしょうか?
これまでのレクサス車の延長線上ではなく、まったく新しいアイデンティティが与えられた車であることが巷の評価につながっているのでしょう。早く実車を見てみたいですね。
大きくレベルアップしたインテリア
LBXのインテリアはサプライズ満載です!
新型RX発表時には、NXとほとんど変わらないインテリアデザインにがっかりしたのは記憶に新しいところ。
ところが、レクサスLBXはまったく新しいインテリアデザインが注入されました。
これまで外国車勢と比べて大きくおくれを取っていたレクサス車のインテリアがアップグレードされるのは大歓迎です。
コンパクトSUVながら、NXやRXと同様にアンビエントライトが設定されている点はうれしいポイントです。
RXのようなライン上のライトは搭載されないようですが、センターコンソール付近にもライトが仕込まれているようでUXほどの暗さではなさそう。
欲を言えば、アンビエントライトにも革新性が欲しかったですね。
メルセデスやBMWを凌駕するライティングが実現していれば、さらなるサプライズが巻き起こったに違いありません。
FスポーツとバージョンLは廃止?! 新しい5つのグレード体系
今回の発表では、レクサスおなじみの「Fスポーツ」と「バージョンL」というワードは、一切出てこなかったのは驚きでした。
代わりにアナウンスされたのが、「5つの世界観」から選択する新たなグレード展開。
それぞれインテリアのイメージの違いで「5つの世界観」を表現しているようです。
- COOL・・・本革とウルトラスウェードのコントラストが特徴的。「Premium Casual」の象徴
- RELAX・・・サドルタンカラーのセミアニリン本革によるラグジュアリーなインテリア
- ELEGANT・・・サテン縫いの刺繍でクリーン且つ温かみを感じる次世代モダンインテリア
- ACTIVE・・・スポーティーな印象を演出するブラック合皮に高彩度レッドの刺繍とステッチ
- URBAN・・・ブラック基調にダークグレーのファブリックをコーディネートしたシンプル内装
オーダーメイドシステム「Bespoke Build」が登場
さらに加えて、これまでのレクサス車にはなかった「Bespoke Build」と呼ばれるオーダーメイドシステムが登場しました。
「Bespoke Build」とは、内装色・シート素材・刺繍パターン等を自由に選択でき、なんと約33万通りの組み合わせから自分だけの1台を作りあげることができるオーダーメイドシステムです。
これまでのレクサス車の大きな不満点のひとつが、インテリアカラーの選択肢が少ないことでした。
特に、Fスポーツの内装色はブラック系とレッド系だけ(車種によってはホワイト系も)だったのですが、それがいきなり33万通りの組み合わせから選択可能になったというのは、にわかには信じられない突き抜けっぷりです。
レクサス待望の12.3インチフル液晶メーター
こちらは新型RXに採用されずに落胆した装備のひとつです。ついにレクサス車においてもフル液晶メーターが登場しました。
今回の発表では、メーターパネルの表示パターンまでは細かくアナウンスはありませんでしたが、アウディやランドローバー車のような充実のインフォテイメントを期待したいです。
新たなポジションに設置されたナビゲーションシステム
NX以降、「Tazuna Concept(タズナコンセプト)」と呼ばれるコクピットデザインが採用されています。
RXでも同様で、大型タッチパネル液晶が装備され、物理スイッチが必要最低限に抑えられたインテリアとなっています。
このLBXにおいては、NXやRXとは異なるセンタークラスターのデザインとなっています。
一見すると、近年のメルセデス・ベンツのナビゲーションシステムと同じような位置に装備されているのが、これまでのレクサス車にないインテリアとなっています。
ステアリングのタッチトレーサーオペレーションはNXやRXを踏襲しており、発表資料の画像を見る限り、ナビゲーションシステム自体もRXと同等のものと思われます。
クラスを超えたタイヤホイールのラインアップ
タイヤホイールの種類も豊富に用意されています。
なんと!新型レクサスRXのグレードのうち、「RX500 F Performance」でのみ選択可能だったホイールデザイン「“F SPORT Performance”専用アルミホイール」が、このLBXで選択可能になっています。
まさにボディサイズのヒエラルキーを超えたクラスレスを実感するホイール設定になっていることに驚きです。
最小回転半径5.2m!コンパクトサイズなのにラグジュアリー
レクサスRX(350)の最小回転半径は5.9m!
ボディサイズが、全長 4,890mm x 全幅 1,920mm x 1,705 mm となりますから致し方ないのですが、このLBXの最小回転半径5.2mは大変魅力的です。
LBXのベースモデルはトヨタ「ヤリスクロス」となり、ボディサイズは全長 4,190mm x 全幅 1,825mm x 1,560 mm。
この車のおかげで久しぶりに取り回しの良いラグジュアリーなコンパクトSUVに乗りたい!という欲が高まってしまいました。
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新しいレクサスのアイデンティティを決定付けた「スピンドルグリル」に別れを告げ、評価が真っ二つに分かれた「スピンドルボディ」をまとった新型RX。
その新型RXの発売開始からからわずか半年後に「ユニファイドスピンドル」をぶち上げた新世代のレクサスが誕生しました。
新型RXオーナーとしては、クラスレスを標榜したLBXの装備の充実さに若干複雑な思いはあるものの、新しいレクサスを感じられるステキな車が登場したことにワクワクしています。
このワクワク感は新型RXがお目見えしたとき以上の高揚感です。
今後、新たな情報や試乗レビューが解禁されていくものと思いますが、本気で乗り換えを検討したいと考えています。
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