2023年6月9日(日本時間)、アメリカはテキサス州オースチンにおいてレクサスの新型車種レクサスGXがワールドプレミアにて発表されました。
トヨタ「ランドクルーザー・プラド」のレクサス版として、2002年から北米を中心とした海外のレクサスにおいて「レクサスGX」の名前でラインアップされていました。
ベース車両であるランドクルーザー・プラドのフルモデルチェンジの正式発表前にレクサスGXが装いも新たにお目見えすることになりました。
これまでのレクサス車にないカクカクのデザインで本格オフローダーにふさわしいエクステリアデザインとなっています。
まるで、メルセデス・ベンツ「Gクラス」やランドローバー「ディフェンダー」を彷彿とさせるデザインのような…
いずれにしても、コンセプトである「ザ・プレミアム・オフローダー」にふさわしい重厚なデザインは購入意欲をそそります。
プレスリリースによると、2023年末より世界販売を開始することがアナウンスされています。
これまで日本国内市場にはGXはラインアップされていませんでしたが、ついに日本国内でもGXを正式に販売してくれるのでしょうか?
2021年に発売されいまだに多くのバックオーダーを抱える「レクサスLX」と同じ新GA-Fプラットフォームが採用され、パワフルな3.5リッターV6ツインターボエンジンの搭載など、武骨なエクステリアだけでなくその中身も魅力満載なレクサスGX。
日本国内でも販売されるとなれば、最上位のレクサスLXを凌駕する人気となる可能性を秘めているのではないでしょうか?
RXオーナーが気になる「レクサスGX」 注目ポイント
スクエアなシルエットがイカつい「エクステリアデザイン」
これまでのレクサス車に、これほど直線的で武骨なスクエア型のプロポーションをまとったエクステリアデザインはあったでしょうか?
だれが見ても文句なしにカッコ良いエクステリアデザインが登場しました。
先に発表されたレクサスLBXでは、新たにユニファイドスピンドルと呼ばれる新しいレクサスのアイコンが与えられることになりました。
この発表から、RXに与えられたばかりのスピンドルボディの今後の行く末を案じていたのですが、今回登場した新型GXには、RXと同様のスピンドルボディが与えられました。
GXに与えられたスピンドルボディは、このスクエアなボディに全く違和感なく溶け込んでおり、RXのそれよりも完成度の高いデザインとなっています。
RXオーナーとしては、「なぜRXでも有無を言わせず賞賛されるエクステリアデザインとならなかったのか?」とくやしい(?)思いもありますが、何よりもレクサスがこのような武骨な完成度の高いデザインを採用したことに感動すら覚えます。
リアビューも秀逸なデザイン。
「LEXUS」ロゴと「一文字リアコンビネーションランプ」は直線的でスクエアなエクステリアに完璧にマッチしたデザインとなっています。
直線的でスクエアな車体にマッチしたインテリアデザイン
レクサスGXのデザインは、ベース車両のランドクルーザー・プラド寄りのインテリアデザインになっているのではないかと推測します。
センターディスプレイはRXと同様のサイズとなり、大型の14インチディスプレイを搭載しています。
一方RXとの違いとしては、GXのディスプレイ周りのデザインは、より直線的な意匠となっています。
RXのデザインよりも洗練されているように感じるのは気のせいでしょうか?
プレスリリース画像では、マットな質感に見えますし、RXのピアノブラックよりも高い質感を期待できそうです。
シフトセレクターは、NXのフルモデルチェンジ以降採用されている電子制御の「プリウス式」タイプではなく、「ストレート式」のシフトレバーとなっています。
センターコンソールには、「艶炭」という木炭の艶をイメージした加飾がなされており、この質感もなかなかのもの。
ぜひ実物を自分の目で確かめてみたいと感じさせます。
カップホルダーには、スライドリッド(スライドシャッター)が装備されており、これもRXにはない装備で羨ましい。
USB-Cの差し込み口もマットなシルバー加飾で質感が高そうです。
さらなる注目はメーターパネル。
先日発表されたレクサスLBXと同様、フル液晶メーターパネルが装着される模様。
よくよくプレスリリース画像を見てみると、GXのメーターパネルには「車両の傾き」情報を表示するメニューも見て取れます。
こうした充実の「インフォテイメント」もRXオーナーにはうらやましい限り。
シートは3列。2列目はキャプテンシートも選択可能!
GXの座席は3列シートとなります。
特筆すべきは、2列目座席を「キャプテンシート」と「ベンチシート」から選択可能な点です。
3列目シートは、左右独立で電動折りたたみ収納機能が装備されている点もレクサスらしい機能です。
センスが光るエクステリア&インテリアカラー
レクサスGXの色使いはこれまでのレクサスに無い「あそび心」が満載です。
このGXは、本格オフローダーとしてアウトドア志向のコンセプトとなっていることから、インテリアカラーも自然と調和するモノトーンを基調としたカラーリングが用意されています。
インテリアの基本カラーは3色から選択可能。
OVERTAIL仕様と呼ばれる特別仕様のグレードでは、2色のカラーが設定されています。
一方で、NX以降採用されている「インテリアイルミパッケージ」の装備の有無は、プレスリリース情報からは確認ができませんでした。
メルセデス・ベンツGクラスのように、オフローダーであっても「アンビエントライト」は他のモデルと同様に用意していただくことをせつに願います。
オフローダーをさらに極めた「OVERTRAIL」仕様
新型レクサスGXには、標準仕様に加えて「OVERTRAIL」と呼ばれる特別仕様車が設定されています。
この特別仕様車には、本格的なオフローダーとしての専用機能やデザインが与えられています。
まさにアウトドアを楽しむ自然の中の絵になる仕様ではないでしょうか?注目の的となること必定です。
- 自然と調和するソリッドな色彩の専用エクステリアカラー
- 2色から選べる専用インテリアカラーと専用加飾のシートデザイン
- 専用バンパーによる悪路における走破性の向上
- ブラックデザインのミラーカバー&ドアハンドル
- 265/70R18のOVERTRAIL専用開発オールテレーンタイヤ
- 6つのオフロード走行支援モード(AUTO / DIRT / SAND / MUD / DEEPSNOW / ROCK)
- 車両周辺の状況確認を 4つのカメラでサポートする「マルチテレインモニター」
まとめ
とにかくエクステリアが超絶カッコ良い新型「レクサスGX」。
これまでのレクサス車においても、発表と同時にこれだけ賞賛されるエクステリアデザインは珍しいのではないでしょうか?
どうしてもデザインに目がいってしまう新型レクサスGXですが、中身も本格オフローダーの名にふさわしい、ランドクルーザーに負けず劣らずの性能が搭載されています。
さらに最新の予防安全技術である「Lexus Safety System +」を標準搭載。
これまでのレクサスおなじみの「三眼フルLEDヘッドランプ」や、オプションの「マークレビンソン」など、オンロードにおいても快適なドライビングを体感できる、いいとこ取りの一台に仕上がっているのではないでしょうか。
まさに「やるじゃんレクサス!」と一声かけたくなりますが、今後のレクサスラインアップのデザインコンセプトが迷走することなく、このGXのように進化していくことを期待したいと思います。
ボディサイズと予算が許せば、ぜひとも手に入れたい車です。
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