GXとの違いは?新登場7人乗り3列シートSUV「レクサスTX」はどんなモデル?

レクサスTX

2023年6月8日(現地時間)、アメリカはテキサス州オースチンにおいてレクサスの新型車種レクサスTXが世界初公開となりました。

この「レクサスTX」は北米地域でニーズの高い、最大7名全員がゆったりと座れるファミリーユース向けの3列シートを装備した大型フルサイズワゴン(SUV)です。

大人2名がゆったりと座れるスペースの3列目シート、定員乗車時でも十分な容量を確保したトランクルームといった、USAサイズの大型ミニバンと言っても良いかもしれません。

ベース車両は、これも北米専用モデルであるトヨタ「グランド・ハイランダー」と云われています。
「グランド・ハイランダー」自体は、2023年2月に北米トヨタのワールドプレミアにおいて新型がすでに発表済みのモデルです。

この新型「レクサスTX」ですが、北米地域専用モデルとして販売されることがプレスリリース上ではっきりと明記されています。

北米専用の特別モデルということもあり、その生産はアメリカインディアナ州のトヨタ工場。

したがって、この新型「レクサスTX」は日本国内のレクサスディーラーでの販売は行われないことが明らかに。

一方で、同時発表されたレクサスGXは北米地域専用モデルという明記はなかったため、日本国内のレクサスラインアップにも加わるものと思われます。

レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html

気になるのは、パワートレイン。

2.4L直列4気筒ターボエンジンに加え、新開発の3.5リッター V6プラグインハイブリッドシステムが用意されています。
この新たなエンジンは日本国内には未導入となることから、とても気になるエンジンです。

プレスリリースによると、2023年秋頃に先行して「TX350」と「TX500h」が販売開始される模様です。
「TX550h+」に関しては後日発売予定とだけリリースされています。

目次

RXオーナーが気になる「レクサスTX」 注目ポイント

日本国内の販売はない「レクサスTX」ではありますが、現レクサスオーナーとしてはどのようなモデルなのか気になるところ。

以下にRXオーナーならではの、気になるポイントをあげていきます。

新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドルグリル」を採用

レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html

新たに発表された「レクサスTX」のフロントフェイスは、先日発表された「レクサスLBX」でお披露目された「ユニファイドスピンドル」を採用。

一方で、同時発表された「レクサスGX」にはRXと同様の「スピンドルボディ」が採用されています。

従来の「スピンドルグリル」を脱ぎ捨てた今後のレクサス車のフロントフェイスは、「スピンドルボディ」と「ユニファイドスピンドル」の2つのパターンを使い分けることになるようです。

この2つの「スピンドル」の使い分けの基準はどうなるのでしょうか?
フロントフェイスの違いにより、「フロントヘッドランプ」の意匠も違いが出ることが見て取れます。

「スピンドルボディ」が採用されたRXとGXのフロントヘッドランプは「三眼フルLEDヘッドランプ」を選択できるようになっています。

他方、「ユニファイドスピンドル」が採用されたLBXとTXは、「一眼」タイプのヘッドランプとなります。

それぞれ好みが分かれそうですが、筆者個人としてはレクサスらしさがより際立つ「三眼ヘッドランプ」が好み。
フロントフェイスの精悍さが増す印象です。

しかしながら、この新型レクサスTXのフロントフェイスも完成度が高く、新たなレクサスを表現する好印象なデザインとなっています。

「500h F SPORT Performance」設定あり!従来のグレード展開を踏襲

ユニファイドスピンドルをまとった新生代の「レクサスTX」。

同じユニファイドスピンドルを持つ「レクサスLBX」は、「Fスポーツ」や「バージョンL」といった従来のグレード体系が廃止されています。

ところが、今回発表された北米専用「レクサスTX」は、従来のグレード展開を踏襲しているようです。

北米専用モデル「レクサスTX」のグレード
  • STANDARD
  • PREMIUM
  • LUXURY
  • F SPORT Performance

特筆すべきは、これまでRXにしか設定のなかった「F SPORT Performance」のバッジがTX500hに与えられた点です。

エンジンもRXと同じ「2.4Lターボ HEV」が搭載されています。

レクサスTX

インテリアは「RX」と「LBX」のいいとこ取り!

レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html

インテリアは、新型RXを踏襲したデザインとなるようです。

それだけでなく、LBXで新たに登場した「12.3インチフル液晶デジタルメーター」が装備されるのは、現行RXオーナーとしてはうらやましい限り。

センターディスプレイはRXと同様のサイズとなり、大型の14インチディスプレイを搭載。
ディスプレイ周りに関しては、同時発表された「GX」は直線的なデザインでしたが、「TX」はRXと同様のデザインのようです。

もちろん、21スピーカーの「マークレビンソン・プレミアムサラウンド・サウンドシステム」もオプション装備。

レクサスTX
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新開発の3.5L V6 プラグインハイブリットを含む3つのパワートレイン

レクサスTX
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TX350(FF/AWD)には、新型レクサスRX350と同様の「2.4Lターボチャージャー付き直列4気筒エンジン」が装着されます。

TX500h(DIRECT4)には、新型レクサスRX500hと同様の「2.4L ターボチャージャー付きパラレルハイブリッドシステム」が。
さらに、これもレクサスRX500hと同様の「DIRECT4」と「DRS」を組み合わせが用意されているため、その取り回しの具合も気になるところ。

さらに、北米専用のTXには「TX550h+」というモデルがラインアップされています。
このTX550h+はプラグインハイブリッド車となっており、レクサスで新開発となるパワフルな3.5L V6 エンジンPHEV(DIRECT4搭載)が搭載されています。

ちなみにこの新開発のPHEVですが、メーカー予測推定EV航続距離は33マイル(53Km)となり、決して長い距離とは言えません。

このPHEVモデルは他のグレードよりも一足遅れての販売開始となるようです。

シートは3列。2列目はキャプテンシートも選択可能!

レクサスTXの最大の特長は乗員全員がゆったりと座れる3列シートです。

特筆すべきは、2列目座席を「キャプテンシート」モデル(定員6名)と「ベンチシート」モデル(定員6名)から選択可能な点です。

レクサスらしく2列目シートを電動で倒すことができるため、3列目シートへのアクセスもストレスがなさそうです。

最大7名乗車が可能ということもあり、各座席から利用可能なUSB-Cポートが7つも装備されています。

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新型レクサスTXのグレード(北米仕様)

北米専用モデルとして販売される新型レクサスTXには、以下の3つのグレードが用意されています。
やはり、新型RXと似たようなグレード展開ではないでしょうか。

TX350TX500h
F SPORT PERFROMANCE
TX500h+
エンジン2.4L直列4気筒
インタークーラー付きターボ
2.4L直列4気筒
インタークーラー付きターボ
ハイブリッド
3.5L V6
プラグインハイブリッド
(PHEV)
駆動方式FF / AWDDIRECT4 AWDDIRECT4 AWD
総排気量2.4 L2.4 L3.5 L
ミッション8速AT6速ATCVT
最高出力275ps(202kW)366ps(269kW)406ps(298kW)
最大トルク43.8kg•m(429N•m)56.5kg•m(554N•m)
レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html

新型レクサスTXのサイズ(北米仕様)

全長5m超となるレクサスTX。レクサス車の中で最長サイズとなります。
全幅はかろうじて2mを切っているものの、LXのサイズ(全長 5,100 mm × 全幅 1,990 mm × 全高 1,895 mm)よりも長いボディ。

TX500hには後輪操舵を可能にしたDRS(ダイナミック・リア・ステアリング)が装備されており、このサイズにはありが機能。
DRSにより最小回転半径がどの程度短くなるのかも気になります。

TX350TX500hTX550h+
全長5,160 mm5,170 mm5,160 mm
全幅1,990 mm1,990 mm1,990 mm
全高1,781 mm1,781 mm1,781 mm
ホイールベース2,949 mm2,949 mm2,949 mm
タイヤサイズ255/55R20
255/45R22
255/45R22255/45R22
レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html

まとめ

レクサスTXは、すでに2023年2月に北米トヨタのワールドプレミアで発表された「グランド・ハイランダー」のレクサス版と云われています。

一方で、トヨタグローバルサイトやレクサスUSAのプレスリリースを見れば見るほど、こ「TX」は、レクサスRXを3列7人乗車のフルサイズバンに仕立て直したような性格の印象を持ちました。

なぜなら、フロントフェイス以外のエクステリアやインテリアのデザインが最もRXに近いデザインとなっているからです。
加えて、グレード展開も新型RXと同じようなラインアップとなっています。

2023年はレクサスのリリースラッシュに沸いています。
なんと6月の第1週、1週間のうちに一気に3つの新しいモデルが世界発表されることとなりました。

レクサスのニューフェースとして新たなモデルラインアップに加わった「レクサスTX」ですが、残念ながら日本国内の販売はありません。
北米専用モデルとなるためなかなかお目見えする機会はないでしょう。

しかしながら、400馬力を叩き出すレクサス新開発エンジンなど、注目すべき点は多くあります。
いずれ並行輸入で取り扱う自動車販売店も出てくるでしょうから、いつか実際に自分の目で実車を見てみたいものです。

レクサスTX
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/39292204.html
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