レクサス「RX300 Fスポーツ 前期型」 内装インプレッション

レクサスRX_前期型2台

クオリティの高さで評価されている「レクサスRX」のインテリア。

一世代前の設計となることから、最新の車のそれと比較すると若干レトロ感は否めないのですが、それでも現在においてもそのパーツ一つ一つの品質の高さには定評があります。

「新型RX」の販売が待ち遠しい今、改めてRX300 Fスポーツ(20系前期型)のインテリアを写真てんこ盛りで詳しく眺めてみたいと思います。

なお、昨今の中古車相場では、20系RX300 Fスポーツ前期型は500万円代中盤〜600万円代後半ほどで推移していますね。(記事執筆時点)。程度の良いものはまだまだ中古車市場でも価格が高騰しているようです。

中古車で20系RXを狙っている方もぜひ参考にしてください!

目次

ステアリングホイール

レクサスRX_ステアリング

20系RXのステアリングは、一世代前の意匠となっています。そのため、レーダーオートクルーズスイッチがステアリング内スイッチではなく、別でスティック型のスイッチが用意されています。

2019年に前期型から後期型へマイナーチェンジした際に現行の新意匠にアップデートされるかと期待していたのですが、スルーされて変更なし。

ただし、操作性に関してはスティック型スイッチもなんら問題はありませんので、操作しやすいステアリング周りではあります。

ステアリングヒーター」が標準装備されていますので、冬の寒い時期は重宝しています。ただし、ステアリング全径が温まるわけではなく、ハンドルの3時と9時の周りだけヒーターが入っています。

メーターパネル

レクサスRX_メーターパネル

Fスポーツ専用メーターは、中央のリングに縁取りされた丸い「8インチ液晶モニター」が鎮座しています。これが「タコメーター」となりその中心部がデジタルの「スピードメーター」となります。

さらに中央リングの左側に液晶モニターが装着されており、さまざまな車両情報を切り替え表示することができます。

他方、右側の「燃料計」と「油温計」は物理メーターとなっています。情報量としては必要最小限ではありますが、国産車でも主流となってきたフル液晶モニターと比較するとしょぼさは否めません。

メーター周りに関しても後期型へのマイナーチェンジの際にアップデートを期待していましたがそれも叶わず。新型へのフルモデルチェンジに期待です。

各種スイッチ類

レクサスRX_スイッチ類

左側の写真はパノラマルーフのスイッチです。シェードも電動で開閉が可能。ルームランプはLEDかつ静電タッチ式です。

右側の写真は運転席右サイドの各種スイッチ類です。
上段左から、ブレードスキャンアダプティブハイビーム(AHS)オートマチックハイビーム(AHB)電動バックドアヘッドアップディスプレイステアリングヒーターパノラミックビューモニターといったスイッチがまとめられています。

センタークラスター

レクサスRX_センタークラスター

レクサス車といえばこの「アナログ時計」がアイコンですね。近年の最新モデルでは廃止されつつありますので、貴重な存在です。

全般的に物理スイッチが多くエモさはまったく無いのですが、質実剛健、機能的で普通に使いやすいスイッチパネルになっています。

レクサスのエアコンには、室内環境を自動で調整する「レクサスクライメントコンシェルジュ」という機能が搭載されています。これは、運転席と助手席それぞれの乗員の状況によって空調を自動でコントロールしてくれる機能です。個人的にはその恩恵はほとんど感じていないのですが…

不満点としては、センターレジスター(エアコン吹き出し口)からなかなか温風が出てこないことです。特に冬の寒い時期に感じます。車内が温まるまではすべてのレジスターから温風を吹き出してほしいのですが、なぜか左右両端からしか出てこずセンターは無風。ということが多いように感じます。これは前期型でも後期型でもどちらも同じ状況でしたので個体差ではなくそのような仕様になっているようなのですが、何か理由があるのでしょうか???

ナビモニター

レクサスRX_ナビ

12.3インチワイドディスプレー」は、初めて見た際にはその画面の広大さに感動しました。昨今ではレクサス車に限らずナビモニターの大型化が進んでいますので、高精細で見やすいディスプレイです。

前期型は非タッチ式ですが、後期型からタッチ式ディスプレイにアップデートされました。これにともない、後期型から運転席側により近づくようにモニター位置が移動されたのですが、それでもタッチするには体をモニターに近づけないと届かないのが難点です。

センターコンソール

レクサスRX_センターコンソール

オーナメントパネルは、Fスポーツ専用の「レーザーカット本杢(ダークグレー)」となります。

エンジンスイッチの意匠は前期型と後期型で変更されています。写真は前期型となりますが断然後期型の方がカッコ良いです。

後期型のエンジンスイッチは点灯の仕方に細かい演出が追加されました。車に乗り込んでエンジン始動前にブレーキを踏み込むと、エンジンスイッチのイルミネーションが「鼓動」のように点滅して気分を盛り上げてくれます。

ドア周り

レクサスRX_ドア周り

ドア周りのパネルもFスポーツ専用の「レーザーカット本杢(ダークグレー)」となります。
この「レーザーカット本杢」ですが、かなり地味です。木目調やバンブーとも違ってあまり目立たないのが少し物足りない。もう少し明るい色であれば車内も華やかになったような気がします。

よくよく見ると、ドアハンドル周りがFスポーツのFをイメージしたような意匠になっていますね。
バージョンLの場合、助手席側にもシートメモリーが装備されていますが、Fスポーツには非搭載です。

助手席インパネ周り

レクサスRX_助手席インパネ周り

助手席インパネ周りも地味で華やかさは無いながらも、質感は高いのでおおむね満足しています。

レクサスRXにはインストルメントパネルやドアトリムにLEDイルミネーションが標準装備されています。

しかしながら、その光量が少なすぎ。もはやイルミがあること自体を忘れるレベル。しかも、イルミネーションのカラーは1種類のみです。

イルミネーションに関しても前期型と後期型で変化はありませんでしたので、もうちょっとなんとかならなかったのかな。と思う次第です。

本革シート

レクサスRX_シート2

レクサスRXの本革シートは肉厚でとてもよくできたシートです。他の車から乗り換えると分かりやすいのですが、疲労の度合いが違いますので、よくできたシートなんだな。ということをよく実感できます。

運転席と助手席には標準で「シートベンチレーション」が装備されています。
はじめてベンチレーション装着車に乗ったのですが、これはぜひとも装着したい装備です。夏の暑い時期には冷たい風が心地良く、冬の寒い季節にはシートヒーターが短時間で体を温めてくれます。エンジンが温まるまではエアコンから温風が出ませんので、本当に助かります。

後席のスカッフプレートは前期型まではしっかり標準装着されていました。しかしながら、マイナーチェンジ後の後期型では廃止されプラスチック剥き出しとなってしまいました。

電子スマートキー

レクサスRX_電子スマートキー2

最後に、電子スマートキーに関しても一世代前の意匠になっています。これも前期型をそのまま踏襲しており、後期型でのアップデートは見送られました。

いかにもトヨタっぽいデザインなのでプレミアム感はゼロ。電子スマートキーのデザインに関しては、以前所有していたスバル レヴォーグの方が質感高かったですね。

レクサスRX_長野2

以上、レクサス「RX300 Fスポーツ(20系前期型)」の内装インプレッションをお届けしました。

どうしても辛口評価が目立ってしまいましたが、総合的に高いクオリティのインテリアにはとても満足しています。どうしても「もっとこうなれば良いのに!」と欲が出てしまうのですが、それは今後登場する予定の車種に期待ですね。

20系RXに関してはエクステリアのデザインのカッコ良さも相まって、旧モデルとなったとしても中古車市場で人気モデルになることは間違いないでしょう。

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